インストール


Windows で IBM Notes のサイレントインストールまたはアップグレードを実行する
IBM Notes コマンドラインインストールを実行して、初期インストール、リリースアップグレード、または IBM Notes の同じリリース内で Notes クライアントフィーチャーを追加または削除するために、MSI コマンドライン引数が使用できます。これらの引数は必須の場合もあります。

始める前に

IBM Notes をインストールまたはアップグレードするには、管理ユーザーまたはシステム特権を持つユーザーとしてログインしている必要があります。

このタスクについて

IBM Notes の setup.exe がローカルで存在しているディレクトリからそのファイルを実行します。

IBM Notes の以前のリリースでは、インストールマニフェスト (IBM Notes インストールキット内の install.xml) フィーチャーを追加したり、オプションとして削除したりするために、MSI コマンドラインで SELECTINSTALLFEATURES を使用することがサポートされていました。IBM Notes 8.5.2 では、コマンドライン引数 ADDFEATURES と REMOVEFEATURES のサポートが導入されました。SELECTINSTALLFEATURES コマンドライン引数は IBM Notes フィーチャーをインストールするために引き続き使用可能ですが、インストール済みの IBM Notes フィーチャーの削除には使用できなくなっています。詳しくは、技術情報 1424066 を参照してください。

注: ADDFEATURES プロパティと REMOVEFEATURES プロパティは、IBM Notes のサイレントインストールの使用時には、コマンドライン引数としてのみ使用できます。これらのプロパティをコマンドラインで直接設定したり、MSI 変換ファイル内で使用したりできるのは、サイレントインストールモードのときのみです。UI モードの場合にフィーチャーパネルでフィーチャーの選択を制御する場合は、IBM Notes インストールマニフェスト (install.xml) ファイル設定を使用するか、IBM Notes インストールキットで提供されている UpdateSiteMgr ツールの使用を検討してください。

注: IBM Notes プリローダオプションを有効にする場合は、MSI 変換ファイルを使用します。詳しくは、技術情報 1424193 を参照してください。

MSI サイレントインストールコマンドラインに含めることができる IBM Notes フィーチャーは次のとおりです。


次の表に、フィーチャー名を示します。以下の例で説明されていないコマンドラインオプションについては、「オプション引数を使用してサイレントインストールまたはアップグレードを実行する」と「IBM Notes サイレントインストール中に変換ファイルを呼び出す」を参照してください。

表 1. IBM Notes のアップグレードで ADDFEATURES を使用する
シナリオ現在インストールされているものコマンドライン説明
アップグレード時に Activities を追加するIBM Notes Allclient 8.5 および CAEADDFEATURES=ActivitiesCAE をアップグレードします。Activities/Connections をインストールします。
アップグレード時に NSL (IBM Notes Single Logon) を追加するIBM Notes AllClient と Designer、Activities/Connections、フィードリーダーADDFEATURES= ClientSingleLogonDesigner、Activities/Connections、フィードリーダーをアップグレードします。IBM Notes Single Logon をインストールします。
変更なしでアップグレードするデフォルトフィーチャーがインストールされた IBM Notes Allclientsetup.exe /s /v"/qb+"以前のリリースでインストールされているすべてのデフォルトフィーチャーをアップグレードします。
すべてのフィーチャーのアップグレードと追加を行うIBM Notes のみがインストールされた Notes クライアントADDFEATURES=ALLIBM Notes をアップグレードし、すべてのオプションの MSI フィーチャーをインストールします。すべてのオプションのインストールマニフェスト (install.xml) フィーチャーをインストールします。

表 2. IBM Notes のアップグレードで REMOVEFEATURES を使用する
シナリオ現在インストールされているものコマンドライン説明
アップグレード時に Activities を削除するIBM Notes Allclient と CAE、Activities/ConnectionsREMOVEFEATURES=ActivitiesCAE をアップグレードします。Activities/Connections をアンインストールします。
アップグレード時に NSL (IBM Notes Single Logon) を削除するIBM Notes AllClient と、Designer、Activities/Connections、フィードリーダー、NSLREMOVEFEATURES=ClientSingleLogonDesigner、Activities/Connections、フィードリーダーをアップグレードします。IBM Notes Single Logon をアンインストールします。

表 3. 同じリリース内で ADDFEATURES を使用する
シナリオ現在インストールされているものコマンドライン説明
setup.exe を再実行した後に Activities を追加するIBM Notes と CAEADDFEATURES=ActivitiesActivities/Connections をインストールします。
setup.exe を再実行した後に NSL (IBM Notes Single Logon) を追加するIBM Notes と、Designer、Activities/Connections、フィードリーダーADDFEATURES=ClientSingleLogonIBM Notes Single Logon をインストールします。
変更なしで変更するデフォルトフィーチャーがインストールされた IBM Notes Allclientsetup.exe /s /v"/qb+"すべてがそのままになります。
すべてのフィーチャーを追加するようにインストールを変更するIBM Notes のみがインストールされた Notes クライアントADDFEATURES=ALLすべてのオプションの MSI フィーチャーをインストールします。すべてのオプションのマニフェスト (install.xml) フィーチャーをインストールします。

表 4. 同じリリース内で REMOVEFEATURES を使用する
シナリオ現在インストールされているものコマンドライン説明
Activities を削除するIBM Notes と CAE、Activities/ConnectionsREMOVEFEATURES=ActivitiesActivities/Connections をアンインストールします。
NSL (IBM Notes Single Logon) を削除するIBM Notes AllClient と、Designer、Activities/Connections、フィードリーダー、NSLREMOVEFEATURES=ClientSingleLogonIBM Notes Single Logon をアンインストールします。

以下に例を示します。


追加の例を以下に示します。
関連概念
オプション引数を使用して IBM Notes のサイレントインストールまたはアップグレードを実行する
IBM Notes のサイレントインストールまたはアップグレードを計画する際の考慮事項
例: IBM Notes のサイレントインストール中に setup.exe を使用して変換ファイルを呼び出す
Tuner を使用して IBM Notes インストールをカスタマイズする
Windows で IBM Notes をインストールおよびアップグレードする場合の考慮事項
IBM Notes インストールキットに含まれる Eclipse ファイルとフォルダ
IBM Notes の非英語バージョンをインストールする

関連タスク
Tuner を入手して変換ファイルを作成して IBM Notes のインストールをカスタマイズする
例: msiexec コマンドラインユーティリティを使用して IBM Notes をインストールする
例: IBM Notes のサイレントインストール用にバッチファイルを作成して提供する
Windows と Mac でのフィーチャーとプラグイン用に IBM Notes インストールをカスタマイズする
UpdateSiteMgr を使用して IBM Notes インストールキットでコンポーネントを追加、削除する