管理
プラットフォームの統計実行中にオーバーヘッドが多少生じることもありますが、このオーバーヘッドは無視できる程度です。プラットフォームの統計を有効にしてもディスク容量は消費されません。ログファイルは作成されないからです。Domino 統計と同様に、プラットフォームの統計を Log または統計モニターデータベース (STATREP.NSF) に記録した場合に限り、ディスク容量は消費されます。使用されるディスク容量は、ログをとる頻度によって異なります。
デフォルトでは、Statistic Collector タスクによって次の統計が継続的に収集されます。
パーティションサーバーから統計を収集する場合は、個々のパーティションに関するものではなく、システム全体に関するプラットフォーム統計が収集されます。例えば、メモリ使用量または CPU 使用率の統計は、パーティションサーバーと非パーティションサーバーの両方で同じ値になります。パーティションサーバーに固有の統計は、プロセス統計のようなタスクを表すものに限られます。例えば、あるパーティションサーバーでは 10 のタスクが実行されるのに対し、別のパーティションサーバーでは 15 のタスクが実行される場合などです。
他のパフォーマンスモニター用ツールを使用してプラットフォームの統計測定基準を確認する
サンプリング間隔が異なるため、プラットフォームの統計値を確認するのにネイティブなモニター用ツールを使用することはできません。Perfmon (Microsoft™ Windows™ 用) によって取得された統計値または以下の UNIX™ コマンドのようなシステムコマンドによって取得された統計値とプラットフォームの統計値との間には不一致が生じます。
iostat /vmstat/ netstat
Linux 用 Domino のプラットフォーム
Linux™ 用 IBM Domino では、統計の収集に iostat、vmstat、netstat を必要としません。
注: 論理ディスク統計が表示されない場合、サーバーに sysstat パッケージがインストールされていることを確認してください。
AIX 対応 Domino のプラットフォーム統計
IBM® AIX® のプラットフォーム統計を取得するには、perfstat パッケージが必要です。perfstat パッケージがインストールされていることを確認してください。デフォルトでは、ディスク統計はサーバーの再起動ごとには自動収集されません。ディスク統計の継続的収集を有効にするには、システム属性 iostat を有効にします。
ディスク統計の継続的収集を可能にする iostat が有効になっているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
lsattr -E -l sys0 -a iostat
システム属性 iostat に false の値が返される場合、ディスク統計の継続的収集は無効になっています。
ディスク統計の継続的収集を有効にするには、次のコマンドを入力します。
chdev -l sys0 -a iostat=true.
関連概念 システム統計をモニターする
関連タスク プラットフォームの統計を表示する 統計レポートを表示する