設定
ローミングユーザーがいずれかの Notes クライアントからログオンすると、管理者によるユーザーアカウントの設定に応じて、ローカルファイルシステム、連絡先アプリケーション、IBM Domino の ID ボールトから、ユーザーの ID ファイルがアクセスされます。
注: ID ファイルをローミングする場合は、IBM Domino とファイルサーバーのローミングユーザーの両方で、共有ログインと ID ボールトを利用することをお勧めします。 ID ボールトが使用可能になる前の方法である連絡先アプリケーション (以前の個人アドレス帳) に ID ファイルを保存するように設定されたローミングユーザーは、IBM Notes のシングルログオン (NSL) や共有ログイン機能を使用できません。 Notes シングルログオン (NSL) では、ID ボールトはサポートされません。
ローミングユーザーのデータは、ユーザーのクライアントシステムとローミングサーバー (ユーザーのローミング対応ファイルがあります) の間で複製されます。 ユーザーのローミング対応ファイルには、連絡先、ブックマーク、ノートブックまたはジャーナル、フィード購読、ローミング対象の Eclipse プラグインデータと設定を格納するローミングデータが含まれます。 ユーザーがそれらのファイルで行ったすべての変更はローミングサーバーに複製され、ローミングユーザーはすべての Notes クライアントで同じデータを利用できます。
IBM Notes Standard 版クライアント設定の場合、ローミングユーザーは Domino サーバーのローミングまたはファイルサーバーのローミングのいずれかを利用できます (両方を利用することはできません)。 ユーザーを Domino サーバーローミングユーザーとして登録する場合は、登録プロセスを使用します。ローミング設定ポリシー文書を使用して、ファイルサーバーのローミング用に IBM Notes Standard 版設定ユーザーを設定します。
ユーザーを Domino サーバーローミングへアップグレードしたり、Domino サーバーローミングからダウングレードしたりする場合は、Domino Administration クライアント ([ユーザーとグループ]) で使用可能なローミングツールを使用します。 ファイルサーバーローミングへアップグレードしたり、ファイルサーバーローミングからダウングレードしたりする場合は、ポリシーを使用します。 特定のクライアントについて、NOTES.INI 設定を使用してローミングユーザー機能のカスタマイズを実行することもできます。関連情報にある、ローミングユーザー機能の無効化と有効化についての技術情報を参照してください。
ローミングユーザーの場合、[ファイル] -> [セキュリティ] -> [ID の切り替え] を選択したり、別の ID に切り替えるロケーション文書を選択したりして、ユーザー ID を切り替えることはお勧めしません。 ユーザー ID を切り替えると、ユーザーがローミングからダウングレードされてしまうことがあります。これは、特に切り替えの対象となっている ID が別のローミングユーザーの 1 次 ID ファイルである場合に起こります。 複数ユーザーのインストールでは、ローミング用に有効にされた各ユーザー ID に、独自の関連付けられた Windows™ ログインプロフィールが必要です。
関連概念 ローミングユーザーに関する考慮事項 ローミングユーザーのステータス変更の考慮事項 ローミングユーザープリファレンスの適用時期を理解する
関連タスク IBM Notes ローミングユーザーの登録と設定のロードマップ IBM Notes ローミングユーザーの登録を実行する ローミング設定文書を作成する ローミングユーザーを非ローミングユーザーに変更する 非ローミングユーザーをローミングユーザーに変更する
関連情報 Disabling and re-enabling Notes roaming user status on the fly Notes Roaming User Quickstart Guide デモ: Configuring File Server for a Notes Roaming User List of Notes.ini variables that roam and what they control