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Java アプレットの運用
アプリケーション開発者は、Java™ Notes クラスを使用してアプレットを作成することにより、セッションを開き、データベースのアクセス制御リストから情報を取得するといった Domino のタスクを実行できます。このようなアプレットを Domino サーバーで運用すると、クライアントからの要求に応じて、ブラウザにアプレットがダウンロードされます。

このタスクについて

Java Notes クラスを使用して作成した Java アプレットを Domino Web サーバー上で実行するには、サーバーで Domino IIOP (DIIOP) タスクを有効にします。DIIOP タスクを有効にすると、Domino とブラウザクライアントで Domino のオブジェクトリクエストブローカー (ORB) サーバープログラムが使用できるようになります。IBM Domino ORB は、アプレットの要求を処理し、ブラウザクライアントと通信して情報を転送します。サーバーで Domino IIOP タスクと Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) の両方が有効になっていないと、ユーザーは Domino ORB にアクセスして Java アプレットを実行することができません。

アプリケーション設計者は、Java Notes クラスを使用してアプレットを作成します。また、ブラウザクライアントと通信するために、アプレットが Domino ORB を使用できるように指定します。この指定は、文書やフォームにアプレットを追加するときに行います。

Web アプリケーションの設計と Java Notes クラスについては、『IBM IBM® Domino Designer 9.0.1 Social Edition ヘルプ』を参照してください。

IBM Domino ORB を設定するには、次を実行します。

手順

1. 編集するサーバー文書を開きます。

2. [ポート] -> [インターネットポート] -> [DIIOP] を選択し、次のフィールドに必要な情報を設定します。


3. [インターネットプロトコル] -> [DIIOP] を選択します。[スレッド数] フィールドには、DIIOP サーバータスクに同時に処理することを許可するスレッドの数を入力します。デフォルト値は 10 です。

4. [セキュリティ] タブを選択し、[プログラミングの制限] セクションの次のフィールドに必要な情報を設定します。


5. インターネットクライアントの認証のレベルを制限するときは、[セキュリティ] タブの [インターネットサーバー認証] フィールドで設定し、文書を保存します。

6. 必要に応じて、NOTES.INI ファイルの ServerTasks 設定に DIIOP タスクを追加します。

7. アプリケーションまたはアプレットで、IIOP ポートにサーバーの SSL 認証、名前とパスワードを使用した認証、匿名アクセスのどれかを指定します。

8. Java と JavaScript を使用するブラウザクライアントからのサーバーアクセスを定義します。アプレットやアプリケーションで名前とパスワードによる認証を使用する場合は、アプレット名またはアプリケーション名を入力します。そうでない場合は、サーバーアクセスの設定時に「匿名」を使用します。

9. サーバーを再始動します。

関連概念
IBM Domino のセキュリティの概要
インターネット/イントラネットクライアントの名前とパスワードによる認証
インターネットとイントラネットの匿名アクセス

関連タスク
Web サーバーのインターネットポートとプロトコルに関する設定値を変更する
インターネットクライアントの認証レベルを制御する
Java と JavaScript を使用するブラウザクライアントからのサーバーアクセスを制御する
Domino サーバーで SSL を設定する