計画
IBM Domino では、インターネットサーバー用の 2 つの Notes ポートをサポートします。そのユーザーインターフェースでは、NOTES.INI 変数 SMTPNotesPort に 2 つの Notes ポート名が指定されます。次に例を示します。
SMTPNotesPort=TCPIP,TCPIP6
どちらかのポートがシャットダウンした (ポート tcpip を停止した) 場合、インターネットサーバーは、一時的に両方のポートをシャットダウンしてから、残りの 1 つのポートで待機を再開します。また、任意のアドレスのアウトバウンド接続はどの TCP ポート上でも成功します。Domino は、アウトバウンド接続に対して、適正なソケットを作成して、試行されたターゲットアドレスを処理します。
IP アドレスにバインドされている TCP ポートを使用しアウトバウンド接続する
アウトバウンド接続しているクライアントまたはサーバーに、NOTES.INI 設定の SMTPNotesPorts= <TCPIPAddress> を使用して特定の IP アドレスにバインドされている TCP ポートがある場合、そのバインドされているポートは、バインドされている IP アドレスのタイプのアウトバウンド接続しか行えません。たとえば、サーバーで Notes ポート TCPIP が IPV4 アドレスに、Notes ポート TCPIP6 が IPV6 アドレスにバインドされている場合、ポート TCPIP は IPV4 アドレスにしかアウトバウンド接続ができず、ポート TCPIP6 は IPV6 アドレスにしかアウトバウンドが接続できません。
IP アドレスにバインドされている IPV4 と IPV6 の Notes ポートを含む設定では、接続文書にリストされているポートに、接続が可能なすべての TCP ポートが含まれていなければなりません。たとえば、serverA から serverB へのサーバー接続文書を作成するときに、serverB の DNS 名が IPV4 アドレスと IPV6 アドレスの両方へ解決することが可能であり、IPV4 または IPV6 で接続を機能させたい場合は、その接続文書に両方のポートを含める必要があります。
IPv4 ソケットまたは IPv6 ソケットの作成と使用を決定する
次のルールを使用して、IPv4 ソケットを使用するか、IPv6 ソケットを使用するかを決定します。
Linux™ では、1 つのポートが「任意の」アドレスにバインドされ、IPv6 が有効になっている場合には、2 番目のポートを特定の IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスにバインドできません。これが試行されると、「アドレスがすでに使用されている」というエラーが返されます。
関連概念 Domino と Notes で IPv6 アドレス形式を使用する IPv6 と IBM Domino