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マルチユーザーインストールまたはアップグレード用のカスタムデータディレクトリを指定する
Windows™ または Citrix XenApp での IBM Notes のマルチユーザーインストールまたはアップグレード時に Notes カスタムデータディレクトリを設定できます。

このタスクについて

Notes インストーラと Notes プログラムにより、マルチユーザーインストール内でのデータディレクトリ (共有ファイル用のデータディレクトリとユーザーファイル用のデータディレクトリ) が指定されます。

このコマンドラインフィーチャーにより、マルチユーザー Notes クライアントをインストールする管理者は、共通データ (テンプレートなど) と後続の各ユーザーの個人用データ (連絡先、ブックマーク、notes.ini など) が配置される場所を指定できます。通常のマルチユーザーインストールでは、これらの配置先のパスは C:¥Documents and Settings になります。

このコマンドラインオプションを使用すると、MSI プロパティを使用する Notes のインストールコマンドラインや MSI 変換ファイルから、共有データディレクトリやユーザー固有のデータディレクトリを一意に指定することができます。

注: Windows ローミングユーザーとともに、カスタマイズしたデータディレクトリを使用する場合には、問題があります。関連トピックを参照してください。

マルチユーザーインストールまたはアップグレードでカスタムデータディレクトリを指定するためのコマンドラインオプションは、次のとおりです。


マルチユーザーインストールまたはアップグレードを実行する際に Notes のカスタムデータディレクトリを設定する場合は、Notes インストールキットとともに次のコマンドラインを使用します。

setup.exe /v"SETMULTIUSER=1 MULTIUSERBASEDIR=C:¥LocalAppDataUsers¥!USERNAME!MULTIUSERCOMMONDIR=C:¥LocalAppDataCommon"

共有の notes.ini ファイルが MULTIUSERCOMMONDIR で指定されたディレクトリに作成され、ユーザー固有の notes.ini ファイルのコピーが MULTIUSERBASEDIR で指定されたディレクトリに作成されます。notes.ini の展開パスが HKEY_CURRENT_USER レジストリに書き込まれます。

注: コマンドラインインストールとともに詳細ロギングを有効にする場合は、次の例を参考にしてください。

setup /v"/l*v %TEMP%¥verbose.log SETMULTIUSER=1 MULTIUSERBASEDIR=Z:¥ MULTIUSERCOMMONDIR=¥"C:¥Documents and Settings¥all users¥""

クライアントは IBM¥Notes¥Data¥ を、MULTIUSERBASEDIR に指定された値の末尾に自動的に追加します。この例では、Z:¥IBM¥Notes¥data が実際の MULTIUSERBASEDIR パスになります。(IBM Notes のバージョンが 9.0 より前のバージョンである場合、クライアントは自動的に IBM¥Notes¥Data¥ を、MULTIUSERBASEDIR に指定された値の末尾に追加します。)

Citrix システムにインストールする場合は、追加の CITRIX=1 プロパティも使用する必要があります。

setup.exe /v"SETMULTIUSER=1 CITRIX=1 MULTIUSERBASEDIR=C:¥LocalAppDataUsers¥!USERNAME!MULTIUSERCOMMONDIR=C:¥LocalAppDataCommon"

新しいリリースへのアップグレードまたは特定のリリース内でのデータディレクトリ内容の移動

このタスクについて

既存の IBM Notes インストールが IBM® Notes サポート文書「Steps for installing Notes on a Citrix Presentation server」に記載されているとおりにデプロイされている場合は、IBM Notes 8.5.1 リリース以降で既存のユーザーデータディレクトリを移動したり、IBM Notes 8.5.1 以降にアップグレードして、カスタムデータディレクトリを指定したりすることができます。

この手順を実行すると、Documents and Settings ディレクトリ内に Lotus¥Notes¥Data サブディレクトリが作成され、Documents and Settings¥!USERNAME!¥notes¥data のすべてのデータファイルが新しいフォルダにコピーされます。パス Lotus¥Notes¥Data が MULTIUSERBASEDIR パスに追加され、ユーザーの個人データディレクトリとして使用されます。以前のインストールのデータディレクトリを再利用する場合、そのデータパスが Lotus¥Notes¥Data で終了している必要があります。

注: 新しいカスタムデータディレクトリを使用する場合は、既存のマルチユーザー NOTES.INI の場所をレジストリから削除する必要があります (HKCU¥Software¥Lotus¥Notes¥NotesIniPath¥notes.ini など)。さらに、データディレクトリの内容を、元のデータディレクトリから新しいカスタムデータディレクトリに移動する必要があります。

手順

1. Notes をアンインストールします。ただし、ユーザーデータやデータディレクトリなどは削除しません。

2. 既存のマルチユーザー NOTES.INI ロケーションをレジストリから削除します。

3. 次のコマンドを実行します。


4. レジストリ設定を、次のように変更します。 5. 以前の Notes データディレクトリの内容を、新*いインストールのデータディレクトリに移動します。

6. Notes を起動し、画面の指示に従ってログインします。以上の処理により、IBM Notes のすべてのユーザーデータが使用できるようになります。

関連概念
Windows で IBM Notes をインストールおよびアップグレードする場合の考慮事項
Citrix で IBM Notes をインストールおよびアップグレードする場合の考慮事項

関連タスク
Windows でマルチユーザー用に Notes をインストールおよびアップグレードする
Citrix にマルチユーザー用に IBM Notes をインストール、アップグレードする

関連資料
追加の文書リソース

関連情報
技術情報 #1412455: Windows ローミングユーザー