load convert [arguments]
メール変換ユーティリティコマンドでは、引数を使用して、次の形式のオプションを指定します。
load convert -? /? -a -c -d -e -f -g -h -i -l -m -n -o -proxy -r -s -u-w -x mailfilepath existingtemplatename newtemplatefilename
Mailfilepath には、アップグレードする 1 つ以上のメールファイルを指定します。
Existingtemplatename には、アップグレードする特定のメールファイル設計を指定します。このプロパティは、[データベースプロパティ] -> [設計] タブの [テンプレート名] フィールドにあります。
Newtemplatefilename には、メールファイルアップグレード先のテンプレートを指定します。
表 1. メール変換ユーティリティのオプションと説明
| オプション | 説明 |
| -a Admin Name | 変換ツール完了時にメールを管理者に送信できます。 |
| -c | カテゴリをフォルダに変換します。 |
| -d | カテゴリをフォルダに変換しない場合に使用します。 |
| -e または -e- | NSF による IMAP のサポートの有効と無効を切り替えます。Notes で 1 つ以上のファイルを IMAP に使用するために変換します。 |
| -f file name | 処理するデータベースのリストをテキストファイルから読み込みます。 |
| -g"Language Name" | メールファイル設計をユーザーの優先言語で置き換えます。 |
| -h | IMAP 固有アイテムを追加して取得を最適化します。 |
| -i | カテゴリをフォルダに変換します。 |
| -l file name | Domino ディレクトリからユーザーのメールファイルを読み込み、メールファイルのリストを生成します。リストをテキストファイルに書き出します。 |
| -m | IMAP に必要なフォルダ参照の有効と無効を切り替えます。Notes で 1 つ以上のファイルを IMAP に使用するために変換します。 |
| -n | ファイル名とテンプレート名の基準に一致するデータベースを更新なしで表示します。 |
| -o | IMAP 固有アイテムを削除します。 |
| -proxy | コンソールウィンドウにステータスとエラーのメッセージを表示します。 |
| -r | データベースを再帰的に検索できます。指定したディレクトリのサブディレクトリ内でメールファイルを変換します。 |
| -s | 設計の置換時にフォルダの保持フラグを無視しますが、常にフォルダを保持します。 |
| -u | フォルダを $inbox 設計と同じ設計にアップグレードできます。 |
| -w dir path | サーバーの全メールファイルの Notes での名前を修復して Microsoft Exchange のメール移行を可能にします。 |
| -x | 排他的な設計要素キーを有効にします。NAMECLASSLANGUAGE |
| -? /? | ヘルプ情報を表示します。コマンドラインのヘルプを表示します。 |
| タスク | 説明 |
| 単一メールデータベースのアップグレード | メール変換ユーティリティは、現在のメールテンプレートを新しいリリースのメールテンプレートに置き換えます。
以下の例では、Notes データディレクトリの ¥MAIL サブディレクトリにあるメールデータベース user.nsf を検索します。
load convert mail¥user.nsf * mail9.ntf |
| ディレクトリ内の全メールデータベースのアップグレード | 以下の例では、Notes 8.5 メールテンプレートを使用する Notes データディレクトリの ¥MAIL サブディレクトリにあるデータベースをすべて検索し、それらの設計テンプレートを IBM® Notes 9.0.1 Social Edition メールテンプレート (mail9.ntf) に置き換えます。
load convert mail¥*.nsf StdR85Mail mail9.ntf |
| ディレクトリとそのサブディレクトリ内の全メールデータベースのアップグレード | 以下の例では、Notes データディレクトリの ¥MAIL サブディレクトリと、¥MAIL ディレクトリのすべてのサブディレクトリ (例: C:¥NOTES¥DATA¥MAIL¥GROUP1、C:¥NOTES¥DATA¥MAIL¥GROUP2、C:¥NOTES¥DATA¥MAIL¥GROUP3) にあるデータベースをすべて検索し、それらを Notes 9.0.1 Social Edition メールテンプレート (mail9.ntf) にアップグレードします。
load convert -r mail¥*.nsf * mail9.ntf |
| テキストファイルにリストされた全メールデータベースのアップグレード | アップグレードするデータベースをテキストファイルにリストし、そのファイルをメール変換ユーティリティと併用してそのデータベースのみをアップグレードできます。たとえば、MAILLIST.TXT テキストファイルを作成してアップグレード対象の全メールデータベースをリストし、ファイルを C:¥TEMP ディレクトリに保存したとします。以下の例では、MAILLIST.TXT にリストされるデータベースはすべて Mail* と一致する設計テンプレート名を使用しているかどうかで判別され、一致するデータベースの設計が Notes 9.0.1 Social Edition メールテンプレート (mail9.ntf) に置き換えられます。
load convert -f c:¥temp¥maillist.txt mail*.ntf mail9.ntf |
| ディレクトリ内の全メールデータベースをリストするテキストファイルの作成 | メール変換ユーティリティを使用すると、サーバーのすべての 1 次メールデータベースをリストするテキストファイルを作成できます (レプリカのメールデータベースはリストされません)。以下の例では、MAILLIST.TXT テキストファイルを C:¥TEMP ディレクトリに作成します。MAILLIST.TXT には、サーバーのすべての 1 次メールデータベースのリストが含まれますが、レプリカのメールデータベースは除外されています。このオプションを使用してテキストファイルを作成すると、ファイルを使用してリストしたメールデータベースをアップグレードできます。この表の「テキストファイルにリストされた全メールデータベースのアップグレード」を参照してください。
load convert -l c:¥temp¥maillist.txt |
| Notes で IMAP を使用するメールファイルの変換 | Notes メールファイルを IMAP と併用する場合は、メール変換ユーティリティを実行して IMAP 固有機能をメールファイルで有効にします。以下の例では、Notes データディレクトリの ¥MAIL サブディレクトリにあるメールデータベース user.nsf を IMAP で使用できるように準備します。
load convert -e mail¥user.nsf |
| カスタムフォルダ設計のアップグレード | メール変換ユーティリティを使用すると、カスタムフォルダ設計を受信ボックス設計にアップグレードできます。以下の例では、Notes データディレクトリの ¥Mail サブディレクトリにあるすべてのメールデータベースのカスタムフォルダ設計を受信ボックス設計にアップグレードします。
load convert -u mail¥* |
| 予約ビットなしフォルダのフォルダ設計のアップグレード | -s 引数は、予約が選択解除されているすべてのフォルダまたはビューを無視します。これは、設計プロパティの [変更用に更新/置換を許可しない] オプションに対応しています。
データベースを設計から継承するように設定していたとしても、システムフォルダと元のテンプレートの他の設計要素を使用して、予約ビットが設定されていないメールファイルを作成します。受信ボックスなどのシステムフォルダは、-s 引数を使用してメール変換ユーティリティを実行した場合、更新されません。
load convert -s mail¥* |
| 英語のメールテンプレート設計を英語以外の言語 (例: ドイツ語) に変換する | load convert -g"German TestMail.nsf * mail9_en_de.ntf
注: Linux™ プラットフォームでは、要求する言語名を引用符で囲まないでください。Linux の場合の構文例は次のとおりです。
load convert -gGerman TestMail.nsf * mail9.ntf |
| maillist.txt ファイルにリストされた以前のユーザーの全メール設計を Notes メール設計にアップグレードする | load convert -u -f maillisttxt * mail9.ntf |
| dir_path およびそのサブディレクトリ内にある Microsoft Exchange 移行済み全メールデータベースのアドレス修復 | load convert -w db_path |
| 指定した Microsoft Exchange 移行済みメールデータベースでのアドレス修復 | load convert -w mail_db_path |
| レプリカを除くすべての Microsoft Exchange 移行済みメールデータベースのテキストリストを 1 次メールディレクトリから生成する。この機能は、アドレス修復よりも重要性が低いものの後のオプションで必要です。 | load convert -w -l text_list_path |
| 指定したテキストリストファイルにリストされたすべての Exchange 移行済みメールデータベースでアドレスを修復する。アドレス修復が必要なデータベースを管理者が柔軟に管理できます。 | load convert -w -f text_list_file |