インストール
インターネットサイト文書は、Web (HTTP)、IMAP、POP3、SMTP インバウンド、LDAP、IIOP などのプロトコルごとにそれぞれ作成され、1 台のサーバー、または 1 つの IBM Domino 組織内の複数のサーバーにプロトコル設定情報を提供します。具体的には、Domino ディレクトリの [Web] -> [インターネットサイト] ビューで、以下の文書を作成できます。
Domino サーバーでホスティングされる各 Web サイトに対して Web サイト文書を作成します。
ディレクトリ内の組織への LDAP プロトコルのアクセスに対して LDAP サイト文書を作成します。
メールプロトコルごとにそれぞれインターネットサイト文書を作成し、IP アドレスを入力します。
IIOP サイト文書を作成し、サーバーで Domino IIOP (DIIOP) タスクを有効にします。DIIOP タスクを有効にすると、Domino とブラウザクライアントで Domino のオブジェクトリクエストブローカー (ORB) サーバープログラムが使用できるようになります。
次のような場合は、インターネットサイト文書を使用する必要があります。
インターネットサイト文書は、次のような目的で使用されます。
たとえば、次のような設定は行わないでください。
サーバー A に 2 つの IP アドレスがあり、次のような POP3 用の 2 つのインターネットサイト文書を作成します。
インターネットサイト文書への変更は (新規のサイト文書の作成も含めて) 動的に行われます。新規のサイト文書を作成した後や既存のサイト文書を編集または削除した後で、サーバーやプロトコルを再起動する必要はありません。変更が加えられると、通常は数分で有効になります。
インターネットサイト文書の作成は [インターネットサイト] ビューで行います。このビューには、ドメイン内の各組織に対して設定済みのインターネットサイト文書が表示されるため、インターネットプロトコル設定情報の管理に役立ちます。
注: インターネットサイト文書を使用して 1 台のサーバーの 1 つのインターネットプロトコルを設定する場合は、そのサーバーのすべてのインターネットプロトコルに対してインターネットサイト文書を使用する必要があります。たとえば、LDAP インターネットサイト文書を設定できない場合、同じサーバー上でサーバー文書を使用して HTTP を設定します。
ほとんどのプロトコル設定はインターネットサイト文書で設定されますが、インターネットプロトコル設定をサポートするため、サーバー文書内で設定する必要のある設定もいくつかあります。それらの設定には、次のようなものがあります。
Domino サーバーで基本的なインターネットサイト機能を設定するには、次の作業を実行します。
1. 使用するインターネットプロトコルのインターネットサイト文書を作成します。
2. 各インターネットサイト文書のセキュリティを設定します。
3. インターネットサイト文書をサーバーで有効にします。
サービスプロバイダの場合
ホステッドオーガニゼーションには、インターネットサイト文書が必要です。インターネットサイト文書は、各ホステッドオーガニゼーションによるインターネットプロトコルの使用を制御します。ホステッドオーガニゼーションがインターネットプロトコルを使用できるのは、そのプロトコル用のインターネットサイト文書がある場合だけです。すべてのホステッドオーガニゼーションで共有 IP アドレスを使用する場合もありますし、各ホステッドオーガニゼーションに対して一意の IP アドレスを設定する場合もあります。インターネットサイト文書は、各インターネットプロトコルに対し、IP アドレスをそれぞれのホステッドオーガニゼーションにリンクします。
ホステッドオーガニゼーションを登録する際、登録時にインターネットサイト文書を作成するか、後で作成するかを選択できます。
サービスプロバイダとしてインターネットサイト文書を使用する場合は、次の点を考慮してください。
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