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IBM Domino Web サーバー
IBM Domino は、インターネットおよびイントラネットのクライアントがアクセス可能な Web サイトをホストできる統合 Web アプリケーション・サーバーを提供します。さらにそのサーバーは、ファイルシステムか Domino データベースに保管されたページをサービス提供できます。

Web ブラウザが Domino データベースのページを要求すると、Domino は文書を HTML に変換します。Web ブラウザが HTML ファイルのページを要求すると、Domino はファイルシステムからファイルを直接読みます。その後、Web サーバーは HTTP プロトコルを使用して Web ブラウザに情報を転送します。

IBM Domino を使用して Web ページをデータベースに文書として保存する方法は、静的な HTML ページに保存する方法よりはるかに優れています。IBM Domino を使用すると、データベースの変更がすべて自動的に Web サーバーに反映されます。

Domino のアプリケーションは、すべて Web アプリケーションにできます。Web アプリケーションを作成する前に、HTML に変換できる Domino の機能を使いこなすようにしてください。また、アプリケーションにアクセスするのが Web ブラウザか、Notes クライアントか、その両方かも判断する必要があります。Notes の式言語を使用して、アプリケーションにアクセスしているユーザーの種類を調べ、ユーザーの種類によってアプリケーションによる情報の表示を変更できます。

IBM Domino の Web サイトには、単独のデータベースを設置することも、リンクで接続した複数のデータベースを設置することもできます。Web サイトのホストとなるだけでなく、Web サーバーではメールサービスやディレクトリサービスといったほかのサーバータスクも実行できます。組織外のユーザーがサーバー上のデータベースにアクセスするのを禁止するには、データベース上でセキュリティを確立する必要があります。

Web アプリケーションの設計についての情報は、IBM® Domino Designer 9.0.1 Social Edition ヘルプ を参照してください。

Domino には次の Web サーバー機能があります。


Web アプリケーションユーザーの認証をカスタマイズする方法の詳細については、Notes/Domino 用の Lotus® C API Toolkit の DSAPI マニュアルを参照してください。

Web ログ (ブログ) と RSS 配信

Web ログ (ブログ) と RSS 配信を IBM Domino Web サーバーで運用できます。Notes Basic には、Domino Web ログ (ブログ) の作成と、ビューの内容を使用して RSS 配信を作成することで Notes アプリケーションからコンテンツを供給するための、2 つのアプリケーションテンプレートが含まれています。

Domino ブログテンプレート (DOMINOBLOG.NTF) の使用の詳細については、 IBM Notes 9.0.1 Social Edition ヘルプ を参照してください。

Domino RSS テンプレート (RSS_GENERATOR.NTF) の使用の詳細については、テンプレートと共に入手可能なドキュメントを参照してください。

Domino XML サービス

サーバーで IBM WebSphere® Portal の Common Mail と Common Calendar ポートレットを操作できるように、Web サーバーで Domino Web XML サービスを有効にします。

Domino での Common PIM ポートレットの設定と使用の詳細については、最新の IBM WebSphere Portal インフォメーションセンターを参照してください。

Web サイトのコンテンツを変更する

公開用の Web サーバーとは別に、準備用の補助的なサーバーを設置すると便利です。Web コンテンツ管理者は、ユーザーに公開されていない準備用サーバーでコンテンツを変更します。変更が完全に終われば、準備用サーバーから公開用サーバーに Web サイトを複製します。また、複製する前に準備用サーバーでブラウザを使用して変更結果を確認できます。

準備用サーバーを使用する場合、Web コンテンツ管理者だけにアクセス権を与えます。また、Web コンテンツ管理者には必ず準備用サーバーと公開用サーバー両方の複製アクセス権を与えます。

関連タスク
Domino サーバーを Web サーバーとして設定する