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Show Stat Mail
ディスパッチ要求とその他のメッセージングに関する統計を表示します。

詳細

tell router quit コマンドを load router コマンドの後に実行した場合、または restart task router コマンドを実行した場合、すべての mail.* 統計がゼロにリセットされます。

IBM Domino Administrator の [サーバー] -> [統計] タブで [メール] をクリックして、メッセージングの統計を表示することもできます。

構文

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次の表は、メッセージを開く際に使用されるメモリ量の統計を説明したものです。

表 1. 使用されているメモリを示す統計
統計 説明
Mail.MessageCache.Memory.Cache.Maxこれは定数です。処理中のメッセージに使用される文書メモリのサイズ (バイト単位) の制限値を表わします。この値を超えると、文書はメッセージキューのエントリにキャッシュされなくなります。RouterMaxQueueMemorySizeBytes に値が設定されると、この統計にその値が設定されます。RouterMaxQueueMemorySizeBytes に値が設定されていない場合は、この統計にデフォルトの計算値が設定されます。
MAIL.MessageCache.Memory.Currentルーターの代わりに現在使用されている文書メモリの量を表わします。この値には、MailEvent キュー、メインのキューのエントリ、転送スレッドと配信スレッドで処理中の文書が含まれます。また、複数の宛先にメッセージが配信される場合は、配信用に設定されてキャッシュされたメッセージのコピーがすべて含まれます。
Mail.MessageCache.Memory.Event.Maxこれは定数です。処理中のメッセージに使用される文書メモリのサイズ (バイト単位) の制限値を表わします。この値を超えると、文書のコピーはメールボックスイベントキューに保存されなくなります。RouterMaxEventMemorySizeBytes に値が設定されると、この統計にその値が設定されます。RouterMaxEventMemorySizeBytes に値が設定されていない場合は、この統計にデフォルトの計算値が設定されます。
Mail.MessageCache.Memory.PeakMAIL.MessageCache.Memory.Current の最大値。
MAIL.MessageCache.Messages.Aged期間が超過したためにクローズされたメールキューエントリにキャッシュされている文書の数。このような状況は、メッセージが再試行のために転送キューに保留されているか、優先度の低いメールを待機しているときなどに発生します。
MAIL.MessageCache.Messages.Currentメールキューエントリに現在キャッシュされている文書の数。
MAIL.MessageCache.Messages.PeakMAIL.MessageCache.Messages.Current の最大値。
MAIL.MessageCache.Opens.Copiedメッセージのコピーの数 (配信可能なメッセージのコピーを含む)。これは、メッセージを取得する場合の最適化された方法です。そのため、この値に高い数値を設定するほど、よい結果を得ることができます。MailEvent を経由して渡された文書は、コピーとして認識されます。
MAIL.MessageCache.Opens.Current開いているメッセージインスタンス (文書) の数。コピーにより取得されたものと、文書全体を開いたものとが含まれます。
MAIL.MessageCache.Opens.Current.PeakMAIL.MessageCache.Opens.Current の最大値。
MAIL.MessageCache.Opens.Opened文書全体を開く必要のあるメッセージインスタンスの数 (配信可能なメッセージのコピーを含む)。これは、メッセージのコピーを取得する方法として最適ではありません。そのため、低めの数値を指定することをお勧めします。

注: 起動時にメールボックス内で検出されたメッセージは、すべてこの方法で開かれます。


次の表は、検出されるメッセージ数をイベントメカニズムと検索の場合で比較して説明したものです。

表 2. イベントメカニズムによって検出されたメッセージを示す統計
統計説明
MAIL.Messages.Read.Event.Newメールボックスイベント通知で検出されたメッセージの数。
MAIL.Messages.Read.Event.IntUpdateルーターが実行するイベント通知によって更新されたメッセージの数。このイベント通知により、処理が完了した宛先が反映されます。
MAIL.Messages.Read.Event.ExtUpdateメールボックスにあるメッセージのうち、ルーターによって処理されたものではなく、イベント通知によって検出されたメッセージの更新または削除の数。
MAIL.Messages.Read.Search.New検索により検出されたメッセージの数。
MAIL.Messages.Read.Search.IntUpdate検索により検出され、ルーターによって処理されたメッセージの更新数。この処理により、処理が完了した宛先が反映されます。
MAIL.Messages.Read.Search.ExtUpdateメールボックスにあるメッセージのうち、ルーターによって処理されたものではなく、検索によって検出されたメッセージの更新または削除の数。

次の表は、メールイベント統計のリストと説明を示したものです。

表 3. メールイベントに関する統計
統計説明
Mail.Queue.Event.Processed = 1処理されたメールイベントの数 (文書の更新と削除)
Mail.Queue.Event.ProcessTime.Average = 60平均処理時間 (キュー解除から削除まで)
Mail.Queue.Event.ProcessTime.MostRecent = 60直前の処理時間
Mail.Queue.Event.ProcessTime.Peak = 60ピーク時の処理時間
Mail.Queue.Event.ProcessTime.Peak.Time =ピーク時の処理時間の回数
Mail.Queue.Event.Total = 1作成されたイベントの総数 (Debug_Router_Extra_Queue_Statistics notes.ini が 0 以外の場合だけ表示)
Mail.Queue.Event.Waiting = 0キューで待機中のイベントの数
Mail.Queue.Event.Waiting.Peak = 1キューで待機中のイベントのピーク数
Mail.Queue.Event.Waiting.Peak.Time =ピーク時の回数
Mail.Queue.Event.WaitTime.Average = 60平均待ち時間 (作成からキュー解除まで)
Mail.Queue.Event.WaitTime.MostRecent = 60直前の待ち時間
Mail.Queue.Event.WaitTime.Peak = 60ピーク時の待ち時間
Mail.Queue.Event.WaitTime.Peak.Time =ピーク時の待ち時間の回数

次の表では、時間の単位はすべてミリ秒になります。

表 4. その他のメールの統計
統計説明
Mail.MessagesReenumeratedルーターの起動後に再度列挙されたメッセージの数
Mail.Queue.Dispatch.Processedルーターによって処理されたディスパッチ要求の数
Mail.Queue.Dispatch.ProcessTime.Averageキューから削除された場合の、ディスパッチ要求の処理時間
Mail.Queue.Dispatch.ProcessTime.Current直前のディスパッチ要求処理に要した時間
Mail.Queue.Dispatch.ProcessTime.Peakキューから削除してディスパッチ要求を終了するまでの最長時間
Mail.Queue.Dispatch.Totalルーターの起動後、ルーターによって作成されたディスパッチ要求の数

注: 処理された要求と待ち状態の要求の両方を含みます。

Mail.Queue.Dispatch.Waiting現在キューで処理待ち状態にあるディスパッチ要求の数

注: 一定期間内に生成される数が増加している場合は、サーバー上のディスパッチメッセージのバックアップが必要なことを示しています。

Mail.Queue.Dispatch.Waiting.Peakルーターの起動後、キューで処理待ち状態にあるディスパッチ要求の最大数

注: 一定期間内に生成される数が増加している場合は、サーバー上のディスパッチメッセージのバックアップが必要なことを示しています。

Mail.Queue.Dispatch.WaitTime.Averageルーターの起動後、ルーター要求がキューで待ち状態になる場合の平均時間
Mail.Queue.Dispatch.WaitTime.Current直前に処理されたディスパッチ要求が、キューで待ち状態になった時間
Mail.Queue.Dispatch.WaitTime.Peakディスパッチ要求がキューで待ち状態になった最長時間

親トピック: サーバーコマンドと構文のリスト

関連資料
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