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IMAP セッションの制限を設定する
IMAP セッションの最大数を設定したり、デフォルトのタイムアウト値を設定することにより、IMAP セッションに制限を設定できます。

IMAP セッションの最大数を指定する

このタスクについて

クライアントとのセッションを維持するため、Domino により、サーバーのメモリの一定部分を使用するメインのセッションスレッドが割り当てられます。サーバーに接続している IMAP クライアントごとに、追加のセッションスレッドが割り当てられ、一定のメモリを消費します。IMAP セッションの数が使用可能なメモリの量を超える場合、サーバーが不安定になる場合があります。

接続している IMAP クライアントの数を必ずサーバーが適切にサポートできるようにするには、同時に実行できる IMAP セッションの数に制限値を設定します。デフォルトでは、同時に実行できる IMAP セッションの数に制限値は設定されていません。

セッションの数が指定した制限値に達すると、IMAP サービスはそれ以降の接続試行を拒否します。

IMAP セッションのタイムアウトのデフォルト値を指定する

このタスクについて

ユーザーが IMAP サービスとのセッションを開くと、IMAP サービスはメールクライアントからのコマンドを待機します。コマンドを受信しない場合、セッションはアイドルと見なされます。長時間アイドル状態のセッションの場合、ユーザーがメール処理を完了した後ログアウトするのを忘れていることが考えられます。サーバーは各 IMAP セッションにメモリを割り当て、接続を維持するため定期的にクライアントへ Keep-Alive メッセージを送信する必要があるため、アイドル状態のセッションによってサーバーのリソースが無駄になります。

アクティビティが示されないクライアントセッションをサーバーが維持する時間を制限できます。IMAP サービスがアイドル状態の IMAP クライアントセッションを切断するまでの待機時間を分単位で指定します。IMAP クライアントの多くは 10 分ごとに新規メールをポーリングするため、10 分より長く設定することをお勧めします。アイドル状態のセッションをサポートするオーバーヘッドが、ログインしてメールボックスを開くクライアントをサポートするのに必要なオーバーヘッドより少ないためです。

デフォルトでは、サーバーは 30 分後にアイドルセッションをドロップします。

IMAP セッションの制限を設定するには

手順

1. 設定するサーバーのサーバー設定文書がすでに存在することを確認します。

2. IBM Domino Administrator で [設定] タブをクリックし、[メッセージング] セクションを展開します。

3. [設定] をクリックします。

4. メールを制限するメールサーバーのサーバー設定文書を選択し、[サーバー設定の編集] をクリックします。

5. [IMAP] -> [基本] タブをクリックします。

6. [最大 IMAP セッション数] フィールドに、サーバーで許可される、同時に実行できる IMAP クライアントセッションの最大数を入力します。 デフォルトでは、制限値は設けられていません。

7. [IMAP セッションタイムアウト] フィールドに、IMAP サービスがアイドル状態のセッションを維持する分単位の時間を入力します。指定した時間が終了するまでにクライアントアクティビティが発生しない場合、Domino によってセッションが閉じられます。デフォルトでは、サーバーは 30 分後にアイドルセッションをドロップします。

8. 文書を保存して閉じます。

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