管理
レプリカが情報を送信するときと情報を受信するときには、別々のエントリが作成されます。これ以後、特定サーバーとの複製が行われるたびに、最新複製時刻を反映するようにこの履歴エントリが更新されます。
Domino では、複製履歴を使用して、次の複製で変更の有無を検索する文書が決定されます。例えば、サーバー HR-E/East/Renovations との間で 24 時間前にデータベースの複製が成功した場合は、IBM Domino は HR-E/East/Renovations のレプリカで最近 24 時間以内に追加か更新か削除が行われた文書だけを複製します。
データベース間の複製が始まる前に、両方のデータベースの複製履歴が矛盾していないか検査されます。矛盾していた場合は、[複製の設定] ダイアログボックスの [詳細] -> [その他] パネルにある [このレプリカには次の日付以降削除されたすべての文書の削除スタブを含める] 設定に指定した日付以降に作成か更新を行った文書が、IBM Domino により個別に検索されます。この設定は、レプリカの内容と (したがって) サイズの制限に使用される数個の設定のうちの 1 つです。
データベースの複製が失敗した場合、複製履歴は更新されません。
複製履歴を消去する
データベースに対して [管理者] のアクセス権が設定されているユーザーは、データベースに足りない文書があると思われる場合や、データベースの複製履歴が他のレプリカの複製履歴と一致しない場合に、データベースの複製履歴を消去できます。複製履歴を消去するのは、複製履歴の問題を解決する最後の手段です。履歴を消去すると、次の複製では、[複製の設定] ダイアログボックスの [詳細] -> [その他] パネルにある [このレプリカには次の日付以降削除されたすべての文書の削除スタブを含める] 設定に指定した日付以降に作成か更新を行った文書が、IBM Domino により個別に検索されます。これらの文書がすべて検索されると、特にダイヤルアップ接続経由の場合は、処理に時間がかかる可能性があります。[このレプリカには次の日付以降削除されたすべての文書の削除スタブを含める] の設定を解除した場合は、IBM Domino はデータベースの全文書を検索します。
サーバークラスタ内では、クラスタレプリケータタスクが複製履歴情報をメモリに保存し、約 1 時間おきに更新します。
関連概念 データベースの複製をモニターする
関連タスク 複製履歴を表示、消去する レプリカの内容を制限する