保護


Notes 統合ログインのための ID ボールトとセキュリティポリシーをデプロイする
IBM Domino の ID ボールトと セキュリティポリシーがまだ存在しない場合は、ボールト管理者が Notes クライアントユーザーの統合ログインをサポートするボールトと、このようなユーザーに適用するセキュリティポリシーを作成します。統合ログインを設定するための次のタスクを完了する前に、管理者がテストユーザーとしてログインして、ボールトのデプロイメントをテストすることもお勧めします。

始める前に


このタスクについて

IBM Notes ユーザーの SAML アサーションには、そのユーザーのメールアドレスが含まれています。IBM Domino は、各ユーザーのメールアドレスをそのユーザーの Notes 識別名にマップできなければなりません。このマッピング要件があるために、ポリシーの適用を受けるすべてのユーザーが、Domino ディレクトリ内のそのユーザーのユーザー文書にインターネットメールアドレスを指定する必要があります。これにより、IdP が SAML アサーション内のそのメールアドレスを使用することができます。

手順

1. ID ボールト作成ウィザードを実行して、ID ボールトを作成します。手順については、関連トピックを参照してください。

2. ID ボールトのデプロイ作業の中で、セキュリティポリシーを作成します。ポリシーは、クライアントユーザーのホームサーバー上の Domino ディレクトリ (names.nsf) 内に存在します。Notes ID ボールトサーバー上の Domino ディレクトリ内にも、ポリシーが存在する必要があります。

3. この ID ボールトに自身の ID ファイルを保存するユーザーの組織 (または特定のユーザー) に対して、そのセキュリティポリシーを適用します。

4. ポリシー内で、Notes クライアントのパスワードとインターネットパスワードの同期を無効に設定します。

5. テストユーザーの立場で、Notes クライアントを起動します。 Notes クライアントがユーザーのホームサーバーに接続している場合は、IBM Notes の起動時に、そのユーザーの ID ファイルが自動的にボールトにアップロードされます。

6. [ユーザーセキュリティ] ダイアログボックスを調べます。このダイアログボックスで次の情報を探すと、個々のユーザーが自分の ID ファイルがボールトにアップロードされていることを確認できます。


7. Domino ディレクトリで、 テストユーザーのユーザー文書の [インターネットアドレス] フィールドを調べてユーザーのメールアドレスを確認します。

親トピック: Notes クライアントで統合ログインをサポートする
次のトピック: SAML ID プロバイダと統合を設定する

関連タスク
ID ボールトの作成と設定を行う
セキュリティポリシー設定文書を作成する