保護


復旧に使用する ID を用意する
認証者 ID の中に復旧情報を指定しておくと、ユーザーを登録したときに、ユーザー ID に復旧情報が自動的に設定されます。ただし、ユーザー ID の作成後に復旧情報を指定した場合は、管理者に提供された復旧情報でユーザー ID を更新する必要があります。復旧情報で ID を更新すると、ユーザー ID の暗号化されたバックアップコピーが中央管理のメールデータベースやメール受信データベースに自動的に送信されます。

始める前に

復旧を行うためには、管理者 ID とユーザー ID のキーサイズを 1024 ビット以下にする必要があります。

このタスクについて

ユーザーが復旧情報で各自のユーザー ID を更新するには、次の 2 つの方法があります。


ユーザーは、[ユーザーセキュリティ] ダイアログボックスの [リカバリ ID のメール] ボタンが有効になっているかどうかで、復旧情報が各自のユーザー ID 内に存在しているかどうかを判断できます。このボタンをクリックすると、ユーザー ID の暗号化されたバックアップコピーが中央管理のメールデータベースやメール受信データベースに自動的に送信されます。

復旧情報をユーザーに送信する

手順

1. IBM Domino Administrator で、[設定] タブをクリックし、[認証] をクリックします。

2. [復旧情報の編集] をクリックします。

3. [認証者の選択] ダイアログボックスに正確なサーバー名が表示されない場合は、[サーバー] をクリックし、Domino ディレクトリから登録サーバーの名前を選択します。

4. 復旧情報の作成対象となる認証者を選択します。

5. [書き出し] を選択して、認証者 ID のパスワードを入力します。

6. 以下のフィールドに入力し、[送信] をクリックします。


ID ファイルの復旧情報を受け入れる

このタスクについて

ユーザーは、次の手順を完了します。

手順

1. システム管理者から復旧情報を受け取ったら、メールデータベース内のメールを開きます。

2. [アクション] -> [復旧情報を受け入れます] を選択し、パスワードを入力します。

3. 以下のフィールドに入力し、[送信] をクリックします。


タスクの結果

Domino では、ID ファイルの暗号化されたバックアップコピーは、管理者が指定した中央管理のメールデータベースやメール受信データベースに自動的に送信されます。

注: 中央管理のメールデータベースやメール受信データベースには、ID ファイルの複数のコピーを保存できます。ID ファイルをバックアップするたびに、新しい文書が作成されます。ID ファイルの復旧には、最新のバックアップを使用してください。最新のバックアップが使用できない場合は、その次に新しいバージョンを使用してください。

次のタスク

復旧メールに表示される標準メッセージを使用せず、代わりにカスタムメッセージを使用する場合は、NOTES.INI 設定 ID_Recovery_Suppress_Recovery を使用して復旧メールの作成を抑止します。

関連概念
NOTES.INI ファイルを編集する

関連タスク
ID の復旧