管理


Updall のオプション
Updall タスクは、データベースの全文索引を管理します。

注: Updall タスクはサーバー上で実行するか、 dbmt ツールを使用して実行することができます。dbmt ツールでは、Updall タスクを単独で実行する代わりに、Updall タスクやその他のオプションを組み込むことができます。詳しくは、関連トピックを参照してください。

サーバー上で Updall タスクを実行するには、いくつかの方法を使用できます。


この方法では、オプションを指定して Updall の更新対象を制御できます。例えば、ビューをすべて更新するが全文索引は更新しないというような設定も可能です。

以下に示す各表で、Updall ([タスク] -> [開始] ) で使用できるオプションについて説明します。第 2 列に示しているのは同等のコマンドラインオプションで、コンソールコマンドで Updall を実行するときと、プログラム文書で Updall の実行をスケジュールするときに使用します。

Load updall コンソールコマンドの構文は次のようになっています。

Load updall databasepath options

次に例を示します。

Load updall SALES.NSF -F

複数のオプションを使用できます。以下に例を示します。

Load updall -F -M

表 1. Updall - [基本] オプション
[タスク] - [開始] ツールのオプションコマンドラインオプション説明
  • すべてのデータベースを全文索引
  • このデータベース、またはフォルダを全文索引
databasepath

このオプションは、Updall をコンソールコマンドとして実行する場合に使用します。

updall でサーバー上のすべてのデータベースを処理する場合に、すべてのデータベースを索引付けするには、このオプションを選択します。

updall での処理を指定した場所に制限する場合に、データベースまたはフォルダを指定するには、このオプションを選択します。IBM Domino のデータフォルダにあるデータベースを更新するには、例えば SALES.NSF のようにファイル名のみを入力します。 データフォルダのサブフォルダにあるデータベースをすべて更新するには、例えば DOC¥README.NSF のようにデータフォルダへの相対パスを指定します。

このビューのみ更新database -T viewtitle データベースの特定のビューを更新します。例えば -R と併用して、破損の問題を解決します。

注: -T は、.IND (インダイレクト) ファイルでは使用できません。


表 2. Updall - [基本] オプション - 続き
[タスク] - [開始] ツールのオプションコマンドラインオプション説明
更新: すべての作成済みのビュー-V構築されているビューを更新しますが、全文索引は更新しません。
更新: 全文索引-F全文索引を更新しますが、ビューは更新しません。
更新: 全文索引: 次の更新頻度で設定したファイルのみ: 即時、または一時間ごと-H更新頻度に [即時または 1 時間ごと] が割り当てられている全文索引を更新します。
更新: 全文索引: 次の更新頻度で設定したファイルのみ: 即時、一時間ごと、またはスケジュール (Immediate, Hourly, or Scheduled)-M または -S更新頻度に [即時、1 時間ごと、スケジュール] が割り当てられている全文索引を更新します。
更新: 全文索引: 次の更新頻度で設定したファイルのみ: 即時、一時間ごと、毎日、またはスケジュール (Immediate, Hourly, Daily, or Scheduled)-L更新頻度に [即時、1 時間ごと、毎日、スケジュール] が割り当てられている全文索引を更新します。

表 3. Updall - [再構築] オプション
[タスク] - [開始] ツールのオプションコマンドラインオプション説明
再構築: 全文索引のみ-X全文索引を再構築しますが、ビューは再構築しません。壊れた全文索引の再構築に使用します。
再構築: すべての使用中のビュー (All used views)-R使用されているすべてのビューを再構築します。このオプションを使用するとリソースを大量に消費するため、特定データベースの破損の問題を解決するときに、最後の手段として利用してください。
再構築: 全文索引と以下の選択項目: すべての未使用のビューdatabase -C データベースの未使用ビューと全文索引を再構築します。データベースを指定する必要があります。

表 4. Updall - [サイト検索] オプション
[タスク] - [開始] ツールのオプションコマンドラインオプション説明
データベース設定の更新: 差分のみ (Incremental)-Aサイト検索データベースの設定内容を差分更新します。
データベース設定の更新: フルモード-Bサイト検索データベースの設定内容を完全に更新します。

Updall を dbmt の一部として実行する場合のオプション

Updall では、デフォルトで次のタスクを実行します。これらは、データベースメンテナンスツールが実行するタスクでもあります。


データベースメンテナンスツールは、updall を夜間に実行する代わりに使用する (および夜間実行時の updall の機能を改善する) ことを目的として用意されているため、新しく導入された以下のオプションを使用して上記のタスクをスキップすることができます。これにより updall を 1 回限りの目的で実行するときに updall の処理を高速化できます。

-nodbmt

updall を dbmt の一部として実行すると、StdR7Mail、StdR8Mail、StdR85Mail、および StdR9Mail というテンプレート名を持つ、データベースの以下のビューの構築も行われます。


これらのビューは構築された後、使用されていないことを理由に破棄されることはありません。

関連概念
単独のデータベースの全文索引
データベースの索引とビューを更新する

関連タスク
updall の代わりに dbmt ツールを使用してユーザーメールファイルを管理する
Updall タスクを実行する
全文索引の更新頻度の変更

関連資料
Indexer タスク: Update と Updall