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Domino ディレクトリのシステム管理サーバーを指定する
Domino ディレクトリのシステム管理サーバーの選択方法は、ネットワーク設定、使用可能な装置、システム管理プロセスによる Domino ディレクトリへの変更予定によって異なります。

例えば、名前の変更や削除要求など、多数の名前管理操作を行うと Domino ディレクトリがたびたび変更され、それに伴ってビューが再構築されるため、パフォーマンスに影響します。アクセス頻度の高いサーバーを Domino ディレクトリのシステム管理サーバーとして使用すると、ユーザー側から見たサーバーのパフォーマンスが低下します。多数のデータベースのシステム管理サーバーの役目をわずかな数 (例えば 1 つから 3 つ) のサーバーに担当させると、そのサーバーが削除や名前変更要求の処理ばかりを続けることになります。システム管理サーバーの選択時には、ドメイン内のほかのデータベースのシステム管理サーバーの割り当て方法を考慮する必要もあります。どの名前管理処理でも、アクセス制御リスト、読者フィールド、作成者フィールド、名前フィールド、未読リストのシステム管理サーバーを決めるために、非常に多くのデータベース検索作業が必要になるからです。ドメインのデータベースのシステム管理サーバーを決めるときの選択肢は 3 つあります。


オプション 1 -- ドメインに含まれるサーバーの数が少ないときは、1 つのシステム管理サーバーを Domino ディレクトリとほかのデータベースの両方に使用します。 システム管理サーバーのリソースの大半は Domino ディレクトリの更新と、ドメイン全体で Domino ディレクトリの整合性を取るための複製に費やされます。ほかのデータベースのシステム管理サーバーは、名前管理処理中にアクセス制御リスト、読者フィールド、作成者フィールド、未読リストの保守管理を受け持ちます。この方法では、管理は一元化できますが、ドメインの規模が大きくなって Domino ディレクトリを更新し、データベースを保守管理するシステム管理プロセスの使用頻度が増加するにつれてサーバーのパフォーマンスが低下することがあります。

オプション 2 -- 2 番目の選択肢では、1 台の登録専用サーバーを Domino ディレクトリのシステム管理サーバーとして使用します。 Domino ディレクトリの変更はこの 1 台のサーバーだけで処理するように制限します。データベースハブなどの別のサーバーを Domino ディレクトリ以外のデータベースのアクセス制御リストの変更処理に使用します。そのために、このデータベースハブをドメインのデータベースのシステム管理サーバーとして指定します。データベースのアクセス制御リストの変更の負担を複数のシステム管理サーバーに分散できます。ただし、ドメインに 1 つのデータベースの複数のレプリカが存在する場合、システム管理サーバーを割り当てるのは 1 つだけです。

オプション 3 -- 3 番目の選択肢では、Domino ディレクトリの保守管理に複数のサーバーを使用します。 ドメインが地理的に分散している場合、Domino ディレクトリのシステム管理サーバーが 1 台のときは、Domino ディレクトリの変更を求めるシステム管理要求はすべてこの 1 台のサーバーに複製し、変更後はその変更が複製して戻されます。組織が階層構造、つまり複数の組織と組織単位で構成されている場合、拡張システム管理サーバーを割り当てて、その組織または組織単位のコンポーネントを名前に含むユーザー、グループ、サーバーに対応するディレクトリ文書を保守管理します。

関連概念
システム管理プロセス

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システム管理プロセスの設定
拡張システム管理サーバーを使用する