計画


Notes と Domino の ID のセキュリティ
サーバーやアプリケーションへの不正なアクセスを防止するには、IBM Notes と IBM Domino の ID を保護します。

これらの対策は、IBM Notes ユーザーと IBM Domino サーバーにのみ適用されます。

表 1. タスク
タスク目的
すべてのユーザー ID とサーバー ID に対してパスワードを要求する。権限のないユーザーが不正に取得した ID を使用してサーバー認証を行うことを防止します。
ID に対してパスワードクオリティテストを行う。権限のないユーザーがパスワードを推測できないようにします。
サーバー ID と認証者 ID に複数パスワードを割り当てる。ID ファイルにアクセスする前に複数のユーザーにパスワードの入力を要求し、サーバー ID や認証者 ID の管理が 1 人のユーザーに集中しないようにします。
パスワードを Domino ディレクトリに保存されているパスワードと照合し、パスワードを定期的に変更するようにユーザーに要求する。権限のないユーザーが不正に取得した ID を使用してサーバー認証を行うことを防止します。
Domino のパブリックキーを Domino ディレクトリに保存されているパブリックキーと照合する。権限のないユーザーが不正に取得した ID を使用してサーバー認証を行うことを防止します。
ID ボールトを使用する。ID の紛失や破損が発生した場合やパスワードを忘れた場合に、簡単に復元することができます。
セキュリティポリシー設定文書を設定する。パスワードの同期や有効期限に関する設定などの Notes パスワードとインターネットパスワードのプロパティを組織レベルで管理します。
x 分間動作がない場合に、ユーザー ID をロックする。サーバーを自動的にログオフして、権限のないユーザーがクライアントを使用することを防止します。
F5 を使用してログオフする (基本的な Notes 設定のみ)。サーバーを即座にログオフして、権限のないユーザーがクライアントを使用することを防止します。
ユーザー ID をクライアントではなくディスクに保存し、そのディスクを安全な場所に保存する。ユーザー ID を物理的に保護します。
鍵のかかる部屋など、安全な場所にクライアントを設置する。ID ファイルへの不正なアクセスを防止します。
スマートカードリーダーをユーザーワークステーションにインストールし、ユーザーにスマートカードを使用して Notes にログインさせる。ユーザー ID とインターネットプライベートキーを物理的に保護します。

関連概念
Notes ID と Domino ID のパスワード保護
認証時にユーザーパスワードを照合する
パブリックキーのセキュリティ
Notes ID ボールト
セキュリティのプランニング
IBM Domino のセキュリティの概要

関連タスク
サーバー ID と認証者 ID に複数パスワードを割り当てる
セキュリティポリシー設定文書を作成する