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z/OS 用に Domino SNMP Agent を設定する
以下の手順を LPAR ごとに 1 回実行して、IBM® z/OS® 用に IBM Domino SNMP Agent を設定します。

このタスクについて

Domino SNMP Agent を使用する前に、TCP/IP と SNMP が LPAR に正常にインストールおよび設定されていることを確認します。また、Domino の実行可能ファイルと Domino データディレクトリが検索パスにあることも確認します。コミュニティベースのセキュリティ (SNMPv1 または SNMPv2 形式) だけがサポートされています。

LPAR に SNMP が設定されていない場合、次の IBM マニュアルを参照して SNMP を設定してください。


SNMP Agent とサブエージェントは、z/OS UNIX™ System Services の syslog デーモンのデーモン機能を使用してトレース情報を記録します。SNMP を使用している場合、syslog デーモンを設定してください。syslogd、および /etc/syslog.conf 設定ファイルにデーモン機能を指定する方法の詳細については、上記の z/OS Communications Server マニュアルを参照してください。

注: また、『Syslogd How To Informational APAR (apar II12021)』も参照してください。

SNMP の設定が正しいことを確認するには、Unix System Services 内から次のコマンドを入力します。

osnmp -h  host name   walk  system

出力は次のサンプル出力のようになります。

1.3.6.1.2.1.1.1.0 = SNMPv3 agent version 1.0 with DPI version 2.0

1.3.6.1.2.1.1.2.0 = 1.3.6.1.4.1.2.3.13

1.3.6.1.2.1.1.3.0 = 1192800

1.3.6.1.2.1.1.4.0 = userid

1.3.6.1.2.1.1.5.0 = hostname

1.3.6.1.2.1.1.6.0 = location

1.3.6.1.2.1.1.7.0 = 76

1.3.6.1.2.1.1.8.0 = 950000

1.3.6.1.2.1.1.9.1.2.1 = 1.3.6.1.4.1.2.11.7.1

1.3.6.1.2.1.1.9.1.2.2 = 1.3.6.1.4.1.2.11.7.2

1.3.6.1.2.1.1.9.1.3.1 = z/OS SNMP Agent

1.3.6.1.2.1.1.9.1.3.2 = z/OS TCP/IP SNMP Subagent

1.3.6.1.2.1.1.9.1.4.1 = 0

1.3.6.1.2.1.1.9.1.4.2 = 1800

osnmp コマンドからの出力がサンプル出力と全く異なる場合、SNMP が正しく設定されていません。z/OS Communications Server マニュアルをもう一度調べて、SNMP の設定が正しいことを確認してから、継続してください。Domino 用に SNMP を設定する場合は、次のことに注意する必要があります。

手順

1. TCP/IP プロファイルに SACONFIG ステートメントを含める場合、プロファイル内のステートメントが次の例のような形式であることを確認します。


2. TCP/IP プロファイルにポート 161 が予約されていることを確認します。
3. プロシージャ OSNMPD の設定が正しく、すべての IPL の後に開始されることを確認します。
4. Mibs.dataosnmpd.datapw.srcsnmptrap.dest は Domino SNMP Agent の実行には必要ありません。しかし、これらのメンバーの使用を選択した場合は、正しく設定する必要があります。/etc にあるメンバーには、ユーザー、グループ、その他に読み取りアクセスが設定されていることを確認します。
5. /etc/pw.src または /etc/snmpd.conf を使用する場合、 Domino サーバーの正しいホスト名と IP アドレスが指定されていることを確認します。ホスト名は大文字小文字を区別します。システムの正しいホスト名を取得するには、UNIX System Services 内で次のコマンドを入力します。
6. snmptrap.dest に正しいホスト名が設定されていることを確認します。ホスト名は大文字小文字を区別します。
Domino SNMP Agent を起動する

手順

1. uid 0 ユーザーとして次のコマンドを入力し、LNSNMP プロセスを起動します。


2. lnsnmp が起動したら、次のコマンドを入力し、SNMP が Domino MIB を認識していることを確認します。
タスクの結果

1.3.6.1.4.1.334.72 で始まる OID 番号が入った値が返されます。これによって SNMP Agent は要求を受け取り、lsnmp に転送し、lsnmp が有効な値を返していることが確認されます。

サンプル出力で示したような正しい応答がない場合、または getnext 応答が Domino MIB 外の OID に対するものである場合、さらにデバッグを行う必要があります。レベル 255 で SNMP Agent トレースを開始します。

さらに検査する内容があるかどうかを確認し、SNMP Agent トレースの設定方法に関する情報を取得するには、Informational APAR II13477 を参照してください。

LNSMP Agent の使用を停止する

このタスクについて

次のコマンドを入力します。

lnsnmp.sh stop

z/OS 固有部分の Domino SNMP Agent の設定作業が完了したら、プラットフォーム以外の設定を行います。

関連概念
IBM Domino SNMP Agent

関連タスク
Domino SNMP Agent の設定を完了する

関連資料
Domino SNMP Agent のトラブルシューティング