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このタスクについて
Linux プラットフォームでは、Domino に NET-SNMPD と呼ばれる適切な NET-SNMP Master Agent が含まれており、SMUX プロトコルと Domino SNMP Agent をサポートするように設定されています。
注: NET-SNMPD を使用する前に、既存の Master SNMP Agent はすべて無効にしてください。既存の Master SNMP Agent の無効化の詳細については、Master SNMP Agent のマニュアルを参照してください。
Linux に NET-SNMPD をインストールする
root ユーザーとしてログオンし、次の手順で Linux に NET-SNMPD をインストールします。
手順
1. NET-SNMPD ファイルをインストールします。次のコマンドを入力し、必要に応じて Domino 実行可能ファイルのパスを変更します。
3. 次のどちらかの操作を行います。
ln -f -s /etc/net-snmpd.sh /etc/init.d/net-snmpd
insserv /etc/init.d/net-snmpd
ln -f -s /etc/net-snmpd.sh /etc/rc.d/init.d/net-snmpd
chkconfig --add net-snmpd
chkconfig net-snmpd on
以上で、Linux への NET-SNMPD のインストール作業は完了です。NET-SNMPD を構成して開始します。
NET-SNMPD を設定する
リモートから管理するインフラストラクチャ用に、適切なトラップ転送先とコミュニティ名を指定して /etc/net-snmpd.conf ファイルを更新します。トラップ転送先は、trapsink ディレクティブを使用して設定します。コミュニティ名は、rocommunity ディレクティブと rwcommunity ディレクティブを使用して設定します。
手動で NET-SNMPD を起動または停止する
NET-SNMPD を起動するには、root ユーザーとしてログオンし次のコマンドを入力します。
/etc/net-snmpd.sh start
NET-SNMPD を停止するには、root ユーザーとしてログオンし次のコマンドを入力します。
/etc/net-snmpd.sh stop
NET-SNMPD の作成方法
Net-SNMP の Web サイトから配布される NET-SNMP パッケージには、SNMP 用のさまざまなツールが含まれていますが、Domino に含まれているのは NET-SNMP Master Agent だけです。
Domino の場合は、次のオプションによって NET-SNMP 5.0.7 パッケージの設定と作成が行われています。
--enable-shared=no
--with-default-snmp-version=3
--with-logfile=/var/log/snmpd.log
--with-mib-modules=smux
--with-openssl=no
--with-persistent-directory=/var/net-snmp
--with-sys-contact=Unknown
--with-sys-location=Unknown
作成されたエージェントの snmpd が Domino 用の NET-SNMPD として使用されます。
独自の NET-SNMP Master Agent の作成と設定を行う
UCD-SNMP と NET-SNMP は Net-SNMP の Web サイトから配布され、オプションのコンポーネントが多く含まれているため、Domino で使用できる独自の Master SNMP Agent を作成したり設定したりできます。独自の Master SNMP Agent の作成や設定には、次のオプションでソース設定スクリプトを起動し、SMUX のサポートを含めます。
次の行を snmpd.conf ファイルに追加します。
smuxpeer 1.3.6.1.4.1.334.72 NotesPasswd
注: Domino で配布されている NET-SNMPD を使用する場合は、独自の NET-SNMP Master Agent を作成または設定する必要はありません。この場合はすでに作成、設定済みです。
関連タスク Linux 用に Domino SNMP Agent を設定する
関連情報 Net-SNMP の Web サイト