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NRPC で DNS が確実に名前解決できるようにする - 最良の方法
TCP/IP ネットワークでデフォルトの NRPC 設定 (TCP/IP 用 IBM Notes® ネットワークポートが 1 つあります) を使用する IBM Domino サーバーでは、次の手順が名前解決に関する最良の方法です。これらの手順は、次の DNS 設定 (DNS ドメインが 1 つの場合と、DNS ドメインレベルが複数の場合) に対応しています。

DNS ドメインが 1 つの場合

このタスクについて

社内の DNS ドメインが 1 つだけの場合、次の作業を実行すると、DNS に CNAME レコードを作成する必要はなくなります。たとえば、App01/Engr/Renovations という Domino サーバーを設定するとします。この場合、DNS には app01 (サーバーの共通名) としてサーバーを登録します。サーバー文書の [ネットアドレス] フィールドには app01.renovations.com (サーバーの FQDN) が含まれ、A レコードは app01.renovations.com IN A 192.168.10.17 です。

手順

1. Domino サーバーの共通名と DNS に登録する IP ホスト名に同じ名前を割り当てます。

2. サーバー文書の [ネットアドレス] フィールドにサーバーの FQDN が指定されていることを確認します。

3. DNS に A レコード (IPv6 の場合は AAAA レコード) を作成します。

複数の DNS ドメインレベルがある場合

このタスクについて

多国籍企業においてオフィスのある各国で DNS にサブドメインがある場合など、複数の DNS ドメインレベルを使用するケースがあります。この場合、次の手順を実行すると、DNS に複数の CNAME レコードを作成する必要はなくなり、ユーザーのシステムの DNS ドメインレベルに関係なく、常に DNS 検索が機能するようになります。

たとえば、Domino サーバー ParisMail01/Sales/Renovations を DNS に parismail01.france.renovations.com として登録するとします。 Parismail01 は、DNS サブドメイン spain.renovations.com 内の一部のユーザーのホームサーバーです。この場合、2 次ネームサーバー Nameserver/Renovations を DNS に nameserver.renovations.com として登録し、2 次ネームサーバーを必要とするユーザーのロケーション文書でこのサーバーを指定するようにします。

spain.renovations.com 内のユーザーがホームサーバー (parismail01.france.renovations.com) に最初に接続しようとすると、spain.renovations.com の DNS サブドメインにサブドメイン france.renovations.com のレコードがないため、接続に失敗します。その後、IBM Notes は 2 次ネームサーバー (nameserver.renovations.com) に正常に接続します。これは、spain.renovations.com の DNS サブドメインに renovations.com のレコードが含まれているためです。 2 次ネームサーバーが Notes ワークステーションに ParisMail01 のサーバー文書の [ネットアドレス] フィールドに指定されている FQDN を渡すと、DNS は FQDN を IP アドレスに名前解決し、ユーザーがメールにアクセスできるようになります。

Domino ドメイン内のすべてのサーバー文書に、TCP/IP ネットワークアドレスが FQDN 形式で指定されている限り、Notes ワークステーションまたは Domino サーバーは、DNS ドメインレベルに関係なく、この方法を使用してすべての Domino サーバーを特定できます。

手順

1. Domino サーバーの共通名と IP ホスト名に同じ名前を割り当てます。

2. サーバー文書の [ネットアドレス] フィールドにサーバーの FQDN が指定されていることを確認します。

3. DNS に A レコード (IPv6 の場合は AAAA レコード) を作成します。

4. ユーザーのシステムがそのホームサーバーとは別の DNS ドメインにある場合、またはホームサーバーのドメインの DNS サブドメインにある場合、2 次ネームサーバーを設定します。この 2 次ネームサーバーを、ユーザーのシステムと同じ物理ネットワークか、ユーザーがアクセスできるネットワークに配置します。


5. 手順 4 で影響を受けるすべての Notes ユーザーまたはユーザーのサブセットを設定するか、個々の Notes ユーザーを設定します。

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ポリシー

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