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このタスクについて
トランザクションログを計画する際は、次のチェックリストを使用してください。
ログ形式は、循環、アーカイブ、線形の 3 種類から選択できます。選択するログ形式は、ディスクサイズとバックアップ方針にも依存します。
循環ログでは、一定量のディスク容量 (最大 4 GB) がトランザクションログのために再利用されます。このディスク容量を使い切ると、最も古いトランザクションから順に上書きされていきます。容量がいっぱいになったら、データベースでバックアップを実行します。上書きされる前にデータベースの変更を取り込むには、毎日のバックアップ作業が必要になることもあります。これは、サーバーの使用状況によって異なります。データベースの各完全バックアップで必要なログのサイズが 4 GB 未満である場合は、循環ログを使用します。
線形ログは、4 GB 以上に対応している点を除いて、循環ログと同様です。データベースの各完全バックアップで必要なログのサイズが 4 GB を超えている場合は、線形ログを使用し、アーカイブメディアは使用しません。
アーカイブログでは、必要に応じてログファイルを作成します。アーカイブログを使用するとバックアップと復旧が簡素化され、オンラインでのバックアップや部分的なバックアップが可能になります。このログファイルは、アーカイブするまで上書きされません。アーカイブログでは、必要なときにログエクステントを利用できるように、いっぱいになったログエクステントをバックアップするバックアップユーティリティが必要です。バックアップユーティリティを使用しない場合、サーバーはログエクステントの作成を続行し、ディスク容量がいっぱいになってパニックが発生します。
トランザクションログを IBM Domino 8.5 以降の形式にアップグレードする
新しいトランザクションログの形式をアップグレードするように、NOTES.INI パラメータを設定できます。IBM Domino サーバーのディスクブロックサイズが 512 バイト以外の場合、この形式が便利です。起動時に作成されるアップグレード済みログでは、ブロックが入力と出力用に適切に調整されます。
手順
1. Domino サーバーをシャットダウンします。
2. トランザクションログディレクトリの内容を削除します。
3. サーバーの NOTES.INI ファイルに次のパラメータを設定します。
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